ハッタリ能力
少年時代のこと。
諭吉が通う塾の生徒の間で囲碁がはやっていた。
諭吉はあまり囲碁を知らなかったけれど、対局の間に
割って入っては知ったような振りをして「この手はいい」とか
「こんな手じゃ負けだ」などという。
なんでこんなことができたのか・・・
二人の顔色を見て、どちらが勝ちそうかを決める。
そして、勝ちそうなほうの手を誉めればいい。
なるほど、「ハッタリ」もちょっとは見栄をはることには役に立つということか。
オチとしては、結局1年後に実は囲碁を打てないということがバレて
散々罵られたそうな。
- 作者: 福沢諭吉,富田正文
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1978/10
- メディア: 文庫
- 購入: 8人 クリック: 96回
- この商品を含むブログ (127件) を見る