ハッタリ能力

福翁自伝』より、福沢諭吉のエピソードを一つ・・・

少年時代のこと。

諭吉が通う塾の生徒の間で囲碁がはやっていた。
諭吉はあまり囲碁を知らなかったけれど、対局の間に
割って入っては知ったような振りをして「この手はいい」とか
「こんな手じゃ負けだ」などという。


なんでこんなことができたのか・・・


二人の顔色を見て、どちらが勝ちそうかを決める。
そして、勝ちそうなほうの手を誉めればいい。

なるほど、「ハッタリ」もちょっとは見栄をはることには役に立つということか。


オチとしては、結局1年後に実は囲碁を打てないということがバレて
散々罵られたそうな。



新訂 福翁自伝 (岩波文庫)

新訂 福翁自伝 (岩波文庫)