ネット依存がもたらす記憶力の低下など
『フリーズする脳 思考が止まる、言葉につまる』を読んでいるとネット依存の怖さを感じる。
機械メーカーに勤める総務部主任の田辺雄一さん(仮名、42歳)の事例が紹介されている。田辺さんの一日はネットへの接続から始まる。そして会社に出社してもネットに接続し、暇さえあれば一日中見ている。
必要があって調べ物をしている場合も少なからずあるけれど、たいていの場合は生産的なことは何もしていない。田辺さん自身もそれを認識している。
最近は仕事を頼まれてもどうすればいいか考えられない。書類などをどこにしまったのか思い出せない。そのほかにも、いろいろな問題を抱えている。
自分にとっても決して無縁な部分じゃないところもある。
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「物忘れをするというより、思い出すという機能が起動しないように感じることがある」というのも、ネット依存的な生活を送っている人がよく口にする症状です。その因果関係は本章の冒頭に書いた通りで、目の前に記憶を助けてくれる装置があったら、どうしてもそれに頼ってしまいます。努力して思い出す機会が「検索する」という簡単な作業に置き換わっている。その分だけ意識を集中して記憶を引き出す力は落ちていますから、そういう機会があっても、全然できなくなっていて、フリーズしたように感じるわけです。
まさに今の自分の現状そのまま・・・怖いからパソコン立ち上げっぱなしにするのはやめました。
もちろん、これは田辺さんのような極端な人の場合なので、記憶力の低下などの問題の原因すべてをインターネットに求めることは時期尚早。でも、過度のネット依存にはいいことないのは確か。
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