『宇宙からの帰還』


「旅をする前と後では同じ人ではあり得ない」


立花隆は『思索紀行』でそう書いている。それも、この経験があった故の考えなのかもしれない。


『宇宙からの帰還』はアメリカの宇宙飛行士たちの、宇宙空間での体験に鋭く迫っている。それは表面的な体験にとどまらず、彼らの内的な体験を露にしたものだ。


宇宙飛行士たちの多くが、その後の人生を大きく変えたことは興味深い。キリスト教の伝道師から政治家まで、まるで元宇宙飛行士とは思えない変わりようだ。


宇宙からの帰還 (中公文庫)

宇宙からの帰還 (中公文庫)


思索紀行 ――ぼくはこんな旅をしてきた

思索紀行 ――ぼくはこんな旅をしてきた